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過去最低を記録したという出生率(しゅっしょうりつ)1.20。
首都東京に至っては0.99だったそうです。
ちなみに1.20というのは「普通出生率」ではなく「合計特殊出生率」です。
合計特殊出生率1.20が示す日本人絶滅の未来をわかりやすく解説します。
合計特殊出生率1.20ってどういう意味?
普通出生率ではなく、今回話題になっている合計特殊出生率について解説します。
まず、15~19歳、20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳、40~44歳、45~49歳をそれぞれグループとします。
ある期間(1年間)の出生状況に着目したもので、その年における各年齢(15~49歳)の女性の出生率を足していった数字です。
これは、一人の女性が一生に産む子どもの数の平均という考え方になります。
この数値が過去最低の1.20だったということなんです。
人口増加に必要な合計特殊出生率は2.1以上
簡単に言うと、親2人が2人の子どもをもうければ「人口の増減はゼロ」です。
親2人に対して次世代の人が2.1人以上いれば、少しずつ増えていくことになりますよね。
このデータの中で、合計特殊出生率の最高値は1947年のなんと4.5!
そして1974年以降、合計特殊出生率は2.0以下に下がっていきます。
平均寿命が伸びているので、実際に人口が減少し始めたのは2005年から2008年。
ところで、1966年にガクッと出生数が下がっているのは丙午(ひのえうま)の年だからなんです。
にわかには信じがたい話ですが「丙午の年に生まれた女性は気が荒く、夫に危害を加える」などの迷信があるため、現在に至るまで丙午の年には出産数が少ないそうです。
合計特殊出生率「1.20」が示す「日本人絶滅」の未来
親2人から生まれる子が平均1.2人。
これは、単純計算で次の世代の人口が60%に減少するということです。
100年後の人口を単純計算
2023年には159万人が天に召され、72万7千人の誕生がありました。
2024年初頭の人口は約1億2119万3千人。
年間86万3千人が減少していくので、100年で8,630万人の人口減。
100年後、2124年の人口は3,489万3千人。
実に71%もの人口が消滅しているという計算になります。
高齢者の割合がどんどん増えていくので、実際の減少率はこの数値より増えると想像できます。
計算式から100年後の人口を推定
たとえば平均35年(30~40年)で世代交代するとして、2人の親から子ども1.2人なら次世代の人口は60%です。
第2世代:60% × 60% = 36%
第3世代:36% × 60% = 21.6%
100年後ということは2.86世代後なので、60%の2.86乗で23.2%まで減少するということになります。
つまり100年後、2124年の人口は2,811万7千人。
いや、寿命を迎える人たちを計算に入れていませんでした。
さらに人口の1.3%ずつ減らしていってみます。
すると・・・
100年後、2124年の日本の人口は1,178万9千人。
日本人の絶滅は681年後!西暦2705年頃
35年で世代交代すると仮定して、世代交代のたびに40%ずつ人口が減っていきます。
毎年1.3%の人が寿命を迎えるとして100年ごとの人口を計算してみましょう。
- 100年後: 約11,789,498人
- 200年後: 約688,120人
- 300年後: 約40,164人
- 400年後: 約2,344人
- 500年後: 約137人
- 600年後: 約8人
そして681後、日本人はゼロ(計算上0.6人)になります。
少子化対策、しっかりやらないと日本人の絶滅待ったなしということなんです。
本当に効果のある”異次元の少子化対策”、誰かお願いします!