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太陽フレアが人体や日常生活に影響をおよぼす可能性を探ってみた

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大規模な太陽表面の異常爆発「太陽フレア」が8~10日にかけて連続で観測され、11日にもGPSなどの通信サービスや電力網への障害を引き起こす「磁気嵐」が発生するのではないかと警戒が広がっているようです。

そんな太陽フレアの人体や日常生活に及ぼす影響はどれくらいあるのでしょうか?

目次

太陽フレアってなに?

太陽フレア

太陽フレアは太陽の大気から突然放出される強力なエネルギーの爆発です。
これらの現象は太陽の表面、特に活動が活発な領域である黒点付近で起こります。

太陽フレアは、太陽の磁場が複雑に絡み合い、再結合することで発生します。
このプロセスでは、膨大な量のエネルギーが放出され、光(可視光線)、X線、紫外線、その他の放射線の形で宇宙空間に放出されます。

太陽フレアには様々な強さがあり、最大Xから、M、C、B、Aの順に5段階に分類されます。
段階が一つ上がる度に規模は約10倍強くなり、今回の太陽フレアは最も強いXを数回含んでいるそうです。

強力な太陽フレアは地球に影響を与えることがあり、衛星の機能障害、無線通信の混乱、さらには電力網に影響を及ぼすことがあります。

1989年、太陽フレアにより磁束密度480ナノテスラ/分の磁気嵐が発生し、カナダのオンタリオ州とケベック州の電力網が過電流となりシステムがダウン、およそ600万人が9時間の停電被害に遭った。
電力が遮断されたことで上下水道のポンプが止まり、飲料水の汚染が起きたり、交通網が止まったことで物流が損害を受けるなど被害は広範囲に及び、70~100億ドルの被害が出たとされている。

引用元:太陽フレアで世界は滅亡しない! 生物に脳レベルで変化をもたらす「日の恵み」にこそ注目!(ムー)

特に強力な太陽フレアは、地球の上空で美しいオーロラを引き起こすこともあります。

太陽フレアが日常生活に影響をおよぼす可能性

太陽フレアは、地球に対して様々な影響を与えることがあります。

主な以下のような影響が想定されます。

  1. 通信の障害:地球の上層大気における電離層を乱し、短波(HF)帯の無線通信に障害を引き起こすことがあります。
    これは特に、航空機の通信や遠隔地との通信に依存する地域で問題となります。
  2. 衛星機能の障害:強力な太陽フレアにより放出される高エネルギー粒子は、地球を周回する衛星に損傷を与える可能性があります。
    これにより、GPSシステム、衛星テレビ、衛星通信などのサービスに影響が出ることがあります。
  3. 電力網への影響:大規模な太陽フレアは、地磁気嵐を引き起こす可能性があり、これが地球上の電力網に影響を及ぼすことがあります。
    過去には、地磁気嵐によって大規模な停電が発生した例もあります。
  4. 航空機への影響:高度な飛行ルート、特に極地を横断する航空便は、太陽フレアによる放射線レベルの増加の影響を受けやすいです。
    このため、時には航路の変更が必要になることがあります。
  5. オーロラの活動の増加:太陽フレアは、地球の磁場と相互作用してオーロラ(北極光および南極光)の活動を増加させることがあります。
    このため、通常では見ることができない地域でオーロラが観測されることもあります。

通信障害も電力網への影響も困りますね・・・

太陽フレアが人体に影響をおよぼす可能性

太陽フレアが直接人体に与える影響は一般的には限定的ですが、大きなフレアが地球に影響を及ぼす際、間接的に人体に影響を与える可能性があります。

主な影響は以下の通りです。

  1. 宇宙飛行士への影響:地球の大気圏外にいる宇宙飛行士は、太陽フレアによって放出される高エネルギー粒子からの保護が少ないため、放射線へのさらされるリスクが高くなります。
  2. 高緯度を飛行する航空機乗客への影響:地球の高緯度地域を飛行する航空機の乗客も、太陽フレアによる増加した放射線にさらされる可能性があります。
    飛行高度を下げるか欠航するなど、対策が必要な場合があるようです。
  3. 地上での影響:地球の大気および磁場は、太陽フレアから放出される放射線の大部分を効果的に遮蔽し、地上にいる人々を保護します。
    そのため、通常の状況下では太陽フレアが地上の人体に有害な影響を及ぼすことはありません

結論として、太陽フレアが人体に直接的影響を与えることは少ないようですが、特定の状況下では間接的にリスクが増加する可能性があるようです。

でもやっぱり一番の不安は通信障害でしょうか。
スマホやPCを使えない生活なんて想像ができないくらい、私たちの日常に欠かせないものになっていますからね。

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